山の人びと ~移住者~

ヤマグチさんご夫妻

佐賀市中心部→富士町に移住

「ONとOFFのメリハリができました!休日をゆっくりと過ごせます」

2023年1月末、富士町に移住されたばかりのヤマグチさんご夫妻。旦那さんは、学生時代から“山ぐらし”に憧れがあったようで、空き家バンクで理想的な家にやっと出会えることができたといいます

 

移住を考えたきっかけを教えてください

旦那さん:友達が北山(佐賀市富士町)に住んでいて、家に遊びに行ったり、泊まったりしていたので、学生の頃から山ぐらしに憧れていました。

 奥さん:私は嬉野市の田舎に住んでいたのですが、子育てをするなら自分が生まれ育ったような自然に囲まれた環境がいいなと思っていました。

そんな思いを抱きながらも、仕事の関係で佐賀市中心部に住んでいたというお2人。結婚後も、理想の家になかなか出会えなかったそうですが、空き家バンクで現在の家を見つけたといいます。

 

家を決めた理由を教えてください

きれいな外観を見て、すぐに空き家バンクに利用登録を行いました。自分で野菜を育ててみたかったので、畑付きというのもポイントでした。しかも、納屋もついていて(笑)。

空き家見学会で、家の中を拝見して、家主の方が丁寧に住まわれていたのがすごく分かりました。

 

暮らしてみていかがですか?

すごく充実しています。ON(仕事)とOFF(休日)のメリハリができました。ここに帰ってくるとすごく時間がゆるやかで、休日をゆっくりと過ごせます。家族が遊びに来てくれたのですが、「時間を忘れる」と言われました(笑)。以前住んでいたところは、利便性は良かったのですが、夜はうるさくて。今は熟睡できます。

 

通勤、買い物などはどうされていますか

通勤は2人とも車です。年明けに雪が積もった日がありましたが、スタッドレスタイヤに交換していたのでその日も通勤できました。通勤の遅れも特にありませんでした。

買い物は、休日に「まっちゃん」(三瀬村の直売所)や、「しゃくなげの里」(富士町のダムの駅)に行っています。日用品は、仕事帰りにお店(佐賀市中心部)に寄ったり、ネットで注文したりしています。以前は、オートロックのアパートに住んでいたのですが置き配ができなくて…。今は置き配してもらえるのも嬉しいです。

 

実際に暮らしてみて困ったこと、驚いたことはありますか?

旦那さん:ご近所の方々に、たくさんの野菜やお手製のジャムをいただきました。佐賀市に住んでいましたが、今までそんなご近所付き合いをしたことがなくて。人の温かさに感動しました。

奥さん:困ったことはまだ思いつかないのですが、強いていえば、近所にお店がないことでしょうか。ただ以前は近くにお店があったので、無駄な買い物も多くて。今はそんな出費がなくなりました。

 

これからの夢やワクワクしていることを教えてください

旦那さん:畑を始めたいと思っています。じゃがいもを少し植えたのですが、ご近所の方がほかの野菜を植える時期も教えてくれて。とても親切にしてもらっています。

 奥さん:子どもが生まれたら、庭に木を植えたいと思っています。木にあたたかく見守られながら、子どもの成長を感じたいです。

取材時:2023年2月

応援メッセージ

「移住する」ということに対して、地域の皆さんに受け入れてもらえるだろうか、住みやすいお家づくりができるだろうか、山での生活に慣れることができるだろうか…と不安や分からないこともたくさんありました。 ですが、市役所の方が親身に寄り添ってくださってスムーズに移住することができました。地域の皆さんにも、温かく迎え入れていただきました。本当にありがたいです。 “自然豊かな場所で子育てをしたい”“穏やかに楽しく過ごしたい”という夫婦2人の願いが叶い、充実した日々です。一緒に山暮らしを楽しみましょう!